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久保 俊治 人気ランキング : 3378位 定価 : ¥ 1,785 販売元 :小学館 発売日 : 2009-04-20 発送可能時期 : 在庫あり。 |
主人公はフチなのだ表紙を見てもわかるように、主人公はあくまでもフチなのだ。
著者はフチとともにハンターとしての道を歩んでいったのであり、フチがいたから狩猟で生きていけたのだと思う。
自然の過酷さと美しさを詳細に書き表し、そしてフチへの厳しさと愛情。
最近読んだ本では一番感動した。
猟師とは!?「羆撃ち 」久保 俊治 読む。
超名著!
孤高のハンター久保 俊治の自伝的1冊。
著者の久保さんは北海道で羆(ヒグマ)や鹿等を捕ってきた猟師で今は牧場の経営もしている人。
内容は大きく4つに分かれててまず自分が猟師になるまでとなってからの猟の様子を書いている。
たんたんとしてただ獲物を捕ることのみ書いてあるけど獲物を追い始めてから解体、食べるまでの1回の猟の行程を大事にする久保さんは細かい部分まで覚えてるので描写がリアルで文章から動物の息遣いや山の様子が伝わってきます。
次に一緒に猟にいく猟犬を探して育てあげる過程をかいてあるけどこのくだりも最高。
愛猟犬フチとのすばしいコンビネーションで獲物を仕留めていきます。
そして著者が幼いころから夢見てたというアメリカ渡航。
東洋人で唯一ハンティングガイドの学校に入学。北海道で8年間磨いてきた狩猟技術を駆使して優秀な成績で卒業。プロのハンティング・ガイドとなり熊やクーガーを相手に!
最後は帰国して再び北海道でフチと猟を続けながら牧場経営も始める。
ラストあたりは涙なしでは読めないと思います。
要所要所に語られる猟師としての生き方、そして山や動物、自然への想いにも感銘を受ける。
もちろんこの辺は今までよく読んだマタギ本に書かれてあることと共通しています。
いい本やった!
リアル羆撃ち北海道に住んでいると,羆はリアルでしかない。
川で肉を食いちぎられた鹿の横を通るときの恐怖。
糞の上を歩いたり,なぎ倒された木の横を釣り歩くときの恐怖。
さすがに冬に出会ったことはないけれども,山にはいると奴はいる。
奴の懐に行くのだから,会わない方が不思議なくらいだ。
ハンターから見た羆は猟の対象でもあり,尊敬の対象でもある。
抑えられた文章からは真実の姿が浮かび上がるのだ。
真剣勝負著者の描写力はすばらしい。自然や獲物との真剣勝負では、得られる情報を一寸たりとも逃すことは許されないのであろう。地形、天候、動物の跡、獲物が視界に入ってから仕留めるまでの対峙の様の描写は映像を見ているかのように鮮やかだ。
同じような猟のシーンが繰り返されているにもかかわらず飽きないのは、それぞれのシーンに迫力があり、読んでいる側が少年時代に置いてきた、冒険心を思い出させてくれるからかもしれない。
本書を読むと私達が「生きる」ということは、他の生物の「命」を自らの体内に取り込むことであることが理解できる。我々は「食物」を食べた瞬間に、体中にその肉や内臓がいきわたる経験をしたことがあるであろうか。「肉」はスーパーのパックに入って存在していない。ある瞬間まで正に、生きていたのである。呼吸をし、動いていたのである。そしてその体内には血液が流れており、臓器がまぎれもなく「存在」しているのである。みんなそのことを頭では理解しているが、見ることはない。「キャー」とかいって目をそらしてしまう。でも、そんなことは忘れて、おいしそうに皆、肉をたべるのである。
そんな我々の矛盾を白日に曝してくれるのが本書である。「羆撃ち」を生業にした狩猟生活者が書いた書である。羆やシカ、その他の動物を捕らえ、解体し、食するのである。生命の根源を見ているような感覚に襲われる。生命はもっと生死と限りなく近く存在している。生きる為に動物を捕らえる。捕らえられたくない動物は人間と戦う。生きるための緊張感がそこには存在し、「生きる」こと「死ぬこと」は隣同士なのである。本書からは「生きる」ことのある意味を教えられる。
また、物語後半に出てくるアイヌ犬である狩猟犬「フチ」の存在は忘れられない。こんな賢いパートナーがいれば人生は豊かになる。そして人間と犬との信頼関係の強さ。そこにはやはり生死がかかっているからこそ、そこまでの強固な関係が築けるのである。そしてフチとの別れはホロリとしてしまう。
我々がどのように生きるかのある側面を明確に的確に表現した書である。このことは少しでも我々は理解し、知っておかなければならない。食という基本中の基本を知ることの出来る本書を読まずして何をよみますか。必読です。