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週刊 東洋経済 2009年 10/31号 [雑誌]

週刊 東洋経済 2009年 10/31号 [雑誌]
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定価 : ¥ 690
販売元 :東洋経済新報社
発売日 : 2009-10-26
発送可能時期 :

もはや痛快な読み物

 民主党が年金に目をつけ、国民年金未納による年金破綻論を展開。これは叩き甲
斐があるということでマスコミも経済学者も格好の標的にした。

 特集でも触れているようにそもそも年金制度の専門家自体がほとんどいなかった
ということもあり、税方式、積立方式への変更が破綻を防ぐといった誤解が蔓延し
たのであるが、如何に無理解、無知が経済学者の間で蔓延しているかは、読めばす
ぐに分かる。もはや痛快な読み物として楽しめる。

 たぶん昔は年金制度などというのは、官僚に任せておけばいいシロモノだったの
だと思う。要は難しいことはきちんと解ってるヤツに任せておけばよく、そもそも
国民も関心がなかったのではないだろうか。素人が口を出し現実に弊害をもたらし
てしまった騒動の典型として位置づけられるのが年金破綻問題だといえるのではな
いだろうか。

巷にあふれ出ている空虚な年金破綻論を完全論破!必読!!!!!!!!!!!!!

びっくらこいた。巷にあふれ出ている空虚な年金破綻論を経済専門誌が論破しているのだが、
作りが半端ない!
『誰が何を間違えたのか?』では
「経済前提が甘い(民主党)(各新聞社)(高山憲之)(鈴木亘)(西沢和彦)(土居史朗)など」
「世代間不公平論(鈴木亘) (高山憲之) (西沢和彦) その他多数」
「公的年金の債務超過論(高山憲之)(金子勝)(小塩隆士)その他多数」
「積み立て方式移行論(鈴木亘)(榊原英資)(井堀利宏)(経済同友会)(自民党上げ潮派)その他多数」
「未納の増加で破綻する(日本経済新聞社)(民主党)(その他多数のメディア、経済学者)など」
「基礎年金の税方式化(西沢和彦) (八代尚宏)(橘木俊詔) (小塩隆士) (土居史朗) (自民党上げ潮派)(経団連)(日本労働組合総連合会)など」
これらすべてに誰がどのように間違えているのかを解説し完全にルポしている。
さらには、そのご本人に直接インタビューまでして追及の手を緩めない徹底ぶり!
東洋経済には相当有能な記者がいるようだ。
これまでこのような、実務者が見れば明らかなる間違いに対して、それを指摘し検証する記事を書くことを雑誌や新聞で行ったのはこの東洋経済が初めてだろう。
マスメディアは死んではいない。伊達に会社四季報を出している出版社じゃないな。

これまでこのような学者の典型的な間違いを指摘する動きは書物のなかではあった。
たとえば「公的年金の債務超過論」の間違いを初めて公にしたのは権丈善一の『医療年金問題の考え方―再分配政策の政治経済学〈3〉』であろう。
高山憲之をドン・キホーテにたとえておちょくりながら学者のいい加減な論理を世の中に見せている(笑)(笑)


この特集記事で一番説得力があり笑えたのは細野真宏の『年金は世界有数の「ひっかけ問題」だ!』という記事だ。
次のように世の中の年金騒動を俯瞰してシニカルに現実を切り取ってみせた。
『その認識が完全に変わったのは昨年5月に国民会議で「年金シミュレーション」が公表されてからだ。実は、この年金シミュレーションが明らかにした最大の事実とは「日本で年金の専門家と呼べる人はほとんどゼロだった」ということだったのだ。これは実際にこの年金シミュレーションが公表された昨年5月19日の国民会議とその翌日に行われた厚生労働省の社会保障審議会年金部会の議事録を見ればよくわかるのだが、年金の数理モデルを理解している人はマスコミだけでなく学者でもほとんどいなかったのだ。』
そうなんだよ。みんな間違えていたんだよ。誰もかれも皆。
『世界有数の「ひっかけ問題」』
この言葉がすべてを語ってしまった。そろそろ国民はマインドコントロールから解き放たれる時なのだろう。

ジャーナリスト、経済学者、評論家に騙されるな! 年金破綻論の嘘を暴く

ここ10年から15年、この手の雑誌・新聞・テレビ等で展開される年金特集と言えば、センセーショナルな「年金破綻論」「年金不祥事」が幅を利かせるのみで、実務家・専門家からの真っ当な反論が取り上げられることはこれまで皆無であった。本誌は、特集のタイトルこそ「民主党政権でどう変わる?!」とあるが、中身を読むと、年金にまつわる数々の誤解を懇切丁寧に紐解いている良質な記事に仕上がっている。とりわけ白眉なのは、「PART2:年金不信はなぜ広がった?」。間違った年金破綻論に惑わされないためのポイントを分かり易く伝授するだけでなく、「世代間不公平論」「積立方式移行論」といった具体的な主張の矛盾点を的確に炙り出し、更には、これらの主張を展開してきた政党、マスメディア、経済学者等を実名で容赦なくぶった斬る過激さ(!)。
年金実務に携わる者からすると、「東洋経済だって年金破綻論拡大の片棒を色々担いできたくせに、何をいまさら!?」という思いも頭を過ぎるが(汗)、ともあれ、ようやく真っ当な年金議論がスポットライトを浴びたことについては率直に評価したい。まさに「過ちては則ち改めるに憚ること勿れ」と言ったところか。さて今後は、本誌で名指しでダメ出しされた御仁の反応も気になるところ。

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